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よく使うGitコマンド10選!

Gitとは分散型バージョン管理システムの一つで「どのファイルを」「誰が」「いつ」「何のために」変更したのかを時系列順に記録することができます。さらに記録したときにメッセージを付けることができ、どのような目的で変更したかわかるようになっています。
今回はそんなGitのよく使うコマンドをご紹介します!
ご紹介するGitコマンド一覧
- init
- clone
- add
- commit
- status
- log
- diff
- branch
- reset
- push
init
ローカルリポジトリの新規作成する。
$ git init
Gitでバージョン管理を始めるために、最初に一度だけ入力するコマンドです。このコマンドを実行しないと、リポジトリ(ファイルやディレクトリの状態、変更履歴を記録する場所)が作成されないので必ず実行しましょう。
ちなみにinitとはinitializeの略称で初期化という意味です。
clone
Gitリポジトリのコピーを作成する。
$ git clone [ コピーするリポジトリのURL ] [ コピー先のディレクトリ(省略可) ]
コピーしたいリポジトリの複製を指定したコピー先のディレクトリに作成します。[コピー先のディレクトリ ]を省略したらカレントディレクトリ(自分が今いるディレクトリ)に複製が作成されます。
プロジェクト参画時などに自分のローカル環境にコードを取り込むときに使います。
add
変更ファイルをステージングエリアに追加する。
$ git add [ ファイル名 ]
$ git add .
ファイルを追加や変更、削除したときステージングエリアに追加するためのコマンドです。後述するコミットを行う前に必ず実行します。ファイルを指定すればそのファイルのみがステージングエリアに追加されます。変更したファイルをすべてステージングエリアに追加したい場合はaddの後ろに . を追記して実行します。
ステージングエリアとは、変更したファイルをコミットするために準備をしておく場所のことです。インデックスと呼ばれることもあります。
commit
変更ファイルをローカルリポジトリに記録する。
$ git commit
$ git commit -m "コミットメッセージ"
ステージングエリアにあるファイルをローカルリポジトリに記録するためのコマンドです。リモートリポジトリには時系列で記録され、リモートリポジトリに記録することを「コミット」といいます。
コミットにはメッセージを残すことができます。わかりやすいコミットメッセージを書くことを心がけるようにしましょう。
status
ワークツリーの状況を確認する。
$ git status
ワークツリーの状況を表示することができるコマンドです。ブランチの状況やリモートリポジトリとローカルリポジトリの差分、最新のコミットから変更があるかどうかを確認することができます。
log
コミットの履歴を確認する。
$ git log
ローカルリポジトリにコミットされた履歴を確認することができるコマンドです。コミットのハッシュ値、コミットした人の名前とメールアドレス、日付、コミットメッセージを確認することができます。
diff
変更差分を確認する。
$ git diff
$ git diff --cached(または--staged)
変更されたファイルの差分を確認することができるコマンドです。diffの後ろに付けるオプションやコミットIDによって確認できる差分を変えることができます。下記以外にもたくさんありますので気になる方は調べてみましょう。
- git diffだけ(オプションを付けずに)実行するとワークツリーとステージングエリアとの差分を表示します。
- –cached(または–staged)を付けるとステージングエリアと最新コミット(HEAD)との差分を表示することができます。
branch
ブランチを作成する。
$ git branch [ 作成するブランチ名 ]
現在作業をしているブランチを基にして、新しいブランチを作成することができるコマンドです。branchのあとに作成するブランチ名を指定します。
reset
コミットした変更を取り消す
$ git reset
$ git reset --soft HEAD^
うっかりコミットしてしまった変更内容を取り消したい場合や、変更内容に誤りがあって取り消したい場合に使うコマンドです。直前のcommitのみを取り消したい場合は–soft HEAD^を付けます。オプションによって使い方が変わってきますので気になる方は調べてみましょう。
push
変更をリモートリポジトリに反映させる
$ git push [ リポジトリ ] [ ブランチ ]
ローカルリポジトリの内容をリモートリポジトリ(GitHubなど)に反映させるためのコマンドです。チーム開発時には自分の変更内容をチーム開発用のリモートリポジトリにアップロードするために実行します。
まとめ
今回は「良く使うGitコマンド10選」ということで基本的なコマンドをご紹介しました。まだまだご紹介できていないコマンドやオプションがたくさんありますので、興味のある方は調べてみてください。
また、Gitコマンドはコピー&ペーストをするのではなく、コマンドを使用したときの挙動を理解しながら実行するとより理解が深まるのでおすすめです。コマンドだけではなく挙動も覚えるようにしましょう!
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